展望台からの夜景撮影をしていると展望台の屋内の照明が窓ガラスに反射してせっかくの写真の写りが悪くなってしまうということがよくありますね。
この反射をなんとかして防ぎたいもの。写り込みなく写真撮影をしている人たちは各々工夫をしています。
目次
なぜガラスへの反射が映るのか
展望室で撮影をする場合は撮影したい方向へカメラ+レンズを傾けるため、ガラスにぴったりとレンズが付くようにセッティングすることはまずない。そのため、カメラのレンズとガラスとの間には隙間ができる。室内の光はその隙間からガラスに反射してレンズに入って来る。
ガラス反射への対策
上述の原理で反射が映るためガラスに反射する光を遮ることが対策となる。
その方法はいくつか考えられる。
レンズをぴったりとガラスにくっつける
何も道具を使用する必要がない対策方法である。手軽だがレンズの向きがガラスと平行になるため、撮影の幅が恐ろしく狭まる。とりあえず映り込みなく撮影したい場合の対処法である。
自分の衣類、ジャケットで覆う
これも手持ちの道具で対処できるため手っ取り早い方法の一つである。しかし脱げる服がなければならないので、夏場など薄着の時にはできない。またジャケットは裏地が黒色で反射しない素材であることが望ましい。裏地が色付きだと結果として反射することがある。そして撮影中にジャケットを広げている場合に基本的に動けない。動くと光が入ってしまったりする。
PLフィルター
PLフィルター(偏光フィルター)で斜めから入ってくる光をカットする手法である。しかし完璧ではなく多少写り込みがあったりする。
ラバーフード
柔らかいゴム製のフードでガラス面との隙間を埋める。多少角度をつけることが可能。
忍者レフ
真っ黒い円盤をレンズにつけて周辺を覆うことで反射を防ぐレフ板。裏側が白いレフ版なのでポートレート撮影時のレフ、アイキャッチとしても利用可能。
忍者レフ買いました
ラバーフードにするか忍者レフにするか迷いましたが、ラバーフードはレンズの径のサイズに合わせて買うことになるため、汎用性の高い忍者レフにしました。
忍者レフの開発元は宮崎のよしみカメラです。
[ 忍者レフ ・ ひとつ目クン ] 株式会社 よしみカメラ
http://www.443c.com/reflecter/
外観は普通のレフ版と同じ。たたみ方も同じでゴムバンドがついています。
普通のレフ版と「異なるのは真ん中に穴が空いているということと、白い面の裏側は黒だということ。
忍者レフの使用レビュー
購入後に忍者レフを持って夜の横浜ランドマークタワーに行きました。
この日の持ち物は以下のとおり。(Amazonリンク)
- 忍者レフ
- SONY ミラーレス一眼 α7R II ボディ ILCE-7RM2
- ソニー Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS※Eマウント用レンズ(フルサイズ対応) SEL1635Z
- RICOH デジタルカメラ GR APS-CサイズCMOSセンサー ローパスフィルタレス 175740
- Viltrox EF-NEX EF-E MOUNT レンズマウントアダプター
- Canon テイルト・シフトレンズ TS-E45 F2.8 フルサイズ対応
- 三脚 Really Right Stuff TQC-14
忍者レフの装着図。レンズを穴に通すだけ。忍者レフの穴の周辺はゴムになっていてレンズを締め付ける形でくっつきます。
通常の撮影であればこんなふうに屋内の光のガラス反射が写ってしまいます。
しかし忍者レフを使えば反射もなく撮影できます。
広角レンズを使用したとしても、窓際に設置すればちゃんと写り込みは抑えられます。
片付け方はもちろんレフ版と同じ。捻ってたたむだけ。
夜景撮影には非常に使えるアイテムです。