最近のDODAのCMでは
「条件は、今よりいい会社、以上。」
というコピーが使用されている。
まずはそのCMを見て欲しい。
男性のCMは坂口健太郎さん、女性のCMは清野菜名さんがそれぞれ演じている。
男性編ではキャリアップよりも給料やプライベートを重視して転職しようというものである。
女性編はなんとなくより自分を生かせる職場があるんじゃないかという理由で転職しようというものである。
このCMを見たときに私が最初に思ったのは
「努力もせずに適当にいい会社なんて言ってる奴がいい会社に転職できるわけないだろ」
と最初に思うと同時に
「今よりいい会社を求めてとりあえず転職するのもアリだし、実際にそれでいい条件の会社に入社できている人間もたくさんいる」
という現実もあることを過去の経験から改めて再認識した。
前者の考えはおそらく一般的な「転職」に対して抱く理想であると思う。仕事は一生懸命覚えて、スピード、クオリティが上がるようにする。そのためには残業もする。空いている時間は勉強にあて、休日は資格取得などをする。
私自身もそういう人間であったため、転職というものは、高みを目指すストイックな人間がするものであり、会社もそういう人間を受け入れるという位置付けである。
リンク先のスレッドはまさしく転職はデキる人間がすべきものとしての意見で溢れている。
条件は今よりいい会社!!ってCMあるけどさ | シュバルツ!!::就活まとめちゃんねる
http://minsyuunai.blog.fc2.com/blog-entry-8836.html
Twitter上でもこのCMのコピーに違和感を感じるという人が多いように見受けられる。
一方、私が見てきた現実というのは後者の方である。
転職をしてきた人には特に努力もせずにジョブホッピングをして給料を上げてきた人間もいる。
実際にそれでいい条件の会社に入れちゃったりするので、いい会社に入るために必ずしも前者の考えに従う必要はないのである。
また、努力をして成果を出してきたような人間でも、他の会社に行くということを考えずに惰性で働き続けてしまっているような人もいるだろう。
そういう人は一度外に目を向けてみた方がいいとは思う。
いい会社に入れるかどうかは、巡り合わせという運的な要素もある。
それが私が会社員時代に感じたことの一つでした。
そして、「条件は、今よりいい会社、以上。」とは、とりあえず現状の不満や壁を打開する手立てとして「転職」を意識すべきというメッセージであると捉えた。
あとまあ、あまり転職に能力が必要だ云々という考え方は自分の首を絞めかねないとも思う。日本の人材の流動性の低さは労働者の転職に対する硬いイメージのせいであるようにも感じる。
そしてそれがブラック企業での労働を継続するという選択肢を後押ししているのではないかと思う。
今の企業で働くという選択肢ともう一つ、すぐそばに転職するという道が並行して存在するということを認識すべきなのである。
すぐ転職する気が無くても、とりあえずエージェントに登録はしておいて話を聞いたり転職市場の空気感を把握しておいたほうがいい。
転職サービスの利用料は無料なので、とりあえず登録して話だけでも聞いてみるといい。また今は人手不足気味の売り手市場なので今より高い年収で転職できる可能性が高い。
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