秋の爽やかな陽気の中、静岡にあるキリンディスティラリーの藤御殿場蒸留所に行ってきました。
目的はもちろんウィスキーです。
目次
蒸留所へのアクセス
私は電車で行きました。
蒸留所には駐車場があるので車で行くこともできます。もちろん運転手はテイスティング(試飲)はできません。
関東からのバスツアーもあるようです。
ちなみに電車で行く場合は御殿場駅で降りることになるのですが、関東でSuicaを利用して乗ったままJR東海管轄の御殿場まで行くと、そのまま改札を通ることはできないので、スタッフによる精算をする必要があります。
休日の午前中はこの精算のための行列ができるため並んで待たなければなりません。
行列に並ばないためにはあらかじめSuica/PASMOではなくて紙の切符を買って行くと良いです。普通に改札に入れて通れますからね。帰りも同様です。
御殿場駅から蒸留所へはシャトルバスが出ています。駅と蒸留所の間は約15分です。
シャトルバスの発車時刻は下のリンク先にあります。
アクセス|キリンディスティラリー 富士御殿場蒸溜所(静岡)|キリンの工場見学|キリン
蒸留所のツアー
蒸留所に到着するとまず受付です。
ツアー予約時の名前を伝えてバッジをもらいます。
参加したのは「富士山麓」原酒こだわりツアーです。唯一有料(¥1,000)のツアーであり、時間も90分と一番長いです。
そして、まずセミナールームに案内されるともうすでにテイスティング用のウイスキーが用意されているではありませんか。
「いきなり試飲からか。。。」
と思いましたが、そんなことはなくただ最初から用意されていただけでした。
シアタールームで映像での紹介
全員集合してからまずはシアタールームへ。
途中にこれまで販売したボトルのショーケースや、歴史が載っているボードがある部屋で留まります。
シアタールームではキリンディスティラリーの歴史についての紹介です。
プロジェクションマッピングで壁の円形に出っ張った部分に樽の絵が出たり、スタッフがグラスを持ってきたときに天使の分け前が注がれる演出があります。
ちなみにシアタールームでは撮影禁止。
香りの回廊
次に香りの出る回廊へ。
写真の絵に描かれているような香りが実際に下から出ています。
嗅いでみると確かにウィスキーでよくあるような匂いがする。
手前に置いてある小さな樽にもその匂いがつめてあります。
この演出は他の蒸留所では見たことないですね。
最後にでかいフレーバーホイールが壁に飾られています。
蒸留器
次に製造する場所の見学。
まず大きいポットスチルがあります。
小さい窓があるため中を覗くことができます。
このポコポコとたくさんついているのはマルチカラム蒸留器の中身。
キリンの御殿場蒸留所では3種類のグレーン蒸留器を使い分けてグレーンを製造している。
マルチカラムがライトタイプ、ケトルがミディアムタイプ、ダブラーがヘビータイプである。
この順に味わいが軽い->重いとなっている。
クッカー(糖化曹)
樽
キリンの蒸留所で使用している樽。
容量180Lのバレル樽である。
天使の分け前
左から20年、12年、6年、3年、0年の天使の分け前の説明である。
12年たつと6割近くになっている。
パッケージング
ウィスキーのボトリング、パッケージングは休日だったので行われていなかった。
しかしチューハイのパッケージングは行われていた。
ウィスキー貯蔵庫
バスで貯蔵庫へ。
機械の工場かと感じさせるような重厚感。
ちなみに手前の機械は樽を運ぶためのものである。
大量の樽。ちなみに5万樽ほどあるそうだ。
全てのラックに樽があるわけではない。そして下段の方は基本的に使っておらずある程度上からウィスキーの原酒をつめた樽が保管されている。これは地面の香りから遠ざけるためである。
ちなみにしたの方の空樽は軽いので手で押すと動く。
Jan Dominikの文字。アメリカで書かれたものだろうか。
テイスティング
もとのセミナールームに帰ってきてからテイスティング。
テイスティングできる原酒は以下の通り。度数は全て46度です。
- ライトタイプ(マルチカラム)
- ミディアムタイプ(ケトル)
- ヘビータイプ(ダブラー)
- 富士山麓シグニチャーブレンド
おつまみとしてチョコレート、素焼きナッツ、虎屋のようかんがあります。
チョコとナッツは持ち帰り不可なのでその場で食べなければなりません。
テイスティングの紙にありますが、色を見て、香りを感じて、加水して、香りを嗅いで味わう。です。
しかし加水する前にいったん味わいます。
そして香りをかぎすぎて鼻が鈍った場合はいったん自分の衣類の匂いを嗅いだりしてリセットします。
氷、炭酸水ももらえます。
またツアー終了時に眺める富士山麓グラスがもらえます。
ファクトリーショップでテイスティングとお土産のお買い物
御殿場蒸留所ではここでしか味わえないウィスキーがあります。それがシングルグレーン25年とシングルモルト17年です。
それぞれ15mlで930円と700円とまあまあします。
香りがパイナップル、粘土のよう。
ちなみに味は忘れた。ツアーでテイスティングしてここでも飲むとなると舌が馬鹿になってるからね。
他にも毎年出る限定のシングルグレーン、シングルモルト、ピュアモルトウィスキーなんかがあります。
樽のスピーカー。上のスピーカーは線が繋がっていないため音は出ない。
買ってきたお土産たち。(グラスは除く)
- 富士御殿場蒸留所 ピュアモルトウイスキー
- 富士御殿場蒸留所 ディスティラーズセレクト シングルグレーン2019
- 富士御殿場蒸留所 ディスティラーズセレクト シングルモルト2019
- 富士山麓ウイスキーゼリーチョコレート
- ウイスキーケーキ
- チーズスティック
- ウイスキーに合うミックス
感想
いやはや、たった千円でこんなにいろいろ楽しめちゃうなんて素晴らしいね。関東からもそんなに離れてないし、シャトルバスのおかげでアクセスも楽。ちなみにツアー参加者にはすでに3回くらいきてる人もいました。近場の蒸留所なんでオススメ!